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中途半端、それがいい! そんなオフロードバイク、AJP PR5

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みなさまこんにちは。

今回は私が今乗っているオフロードバイクAJP PR5について書いていきます。

 

インターネットを調べてもなかなか情報がないこのメーカー、

実はこんないいメーカーなんです!というのを読んでくださった方に伝わればいいなぁ、と思ってます。

 

 

AJPポルトガルのメーカー

AJPKTMハスクバーナ等多くの外車エンデューロバイクと同じく、

ヨーロッパのポルトガルのメーカーです。

 

ポルトガルといえば、2019年度はISDEも開催されましたね。

www.off1.jp

 

このように、ポルトガルはオフロードライディングが活発な国なんです。

ちなみに、ポルトガルの隣の国はスペイン。

そう、GASGASやモンテッサの国です。トライアルが強いイメージです。

 

そして、ポルトガルはガレ場の林道がとても多いらしいんですよ。

そのような環境なので、AJP特にガレ場に強いバイクを作るのが得意なメーカーなんです。

 

PR5はAJPが出す本格エンデューロモデル!

AJPのカタログページを見ると、PR3,PR4,PR5,PR7と4つのモデルが展開されています。 

www.ajp-moto.jp

PR3,PR4はいわばヤマハのセローのカスタムバイク

AJP Japanの人が、

ヤマハのセローと同様、脚付きがとても良く、空冷エンジン。そしてセローよりもオフロード向けのサスペンションを装備!セローをカスタムしたようなバイクです!

といったことをおっしゃられてました。

実車を見ても、かなりコンパクトで脚付きがとても良く、

山やワダチで二輪二足で走るなら、セローと比較できそうなバイクだなぁと思いました。

 

パット見、PR3とPR4の違いはタイヤサイズ。

PR4はフロント21インチ、リア18インチのフルサイズ、

PR3はフロント19インチ、リア16インチのスモールホイールです。

詳しくは公式サイトを見てください。

PR5は「本格」モデル

PR3、PR4と比較すると、私が買ったPR5は本格的なエンデューロモデルです。

タイヤだけではなく車体もフルサイズになり、キャブではなくインジェクションのモデルとなっています。

 

フルサイズといっても、シートがタンク下にあるおかげで車体が全体的に細くなっており、見た目のシート高さほど脚付きは悪くなく、ブーツを履けば片足はべったり付きます。

 

私が乗っているのはベースモデルに純正カスタムパーツがついたExtremeモデルです。

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AJP PR5 Extreme

 

KTMハスクバーナ、Betaと比べても安い

エンデューロマシンのメーカーといえば、この3つのメーカーが挙げられるでしょう。

この3つのメーカーとAJPの違いですが、お値段がかなり違います。

試しに、PR5と同じ4スト250ccのベースモデル値段で比較してみます。

※BetaのRR4Tは250ccモデルがないため、350ccモデルで比較

  • KTM               250EXC-F  120万円
  • ハスクバーナ FE250         129万円
  • Beta     RR4T 350     118万円
  • AJP                 PR5                86万円

 もちろん、性能も違いますし、KTMハスクバーナ金利0%セールもやっていますので、単純に比較はできません。
ただ、100万切る、というのは家族持ちの方なら家族に説得できる材料として強いです。

100万超えるか切るかで説得難易度がかなり変わる!99万円でも100万切ってれば通りやすい!

 

なんでこれだけ値段が違うのかというと、

そもそもAJPは「レーサー」ではないからかな、と思っています。

そもそも「レーサー」ってなんだ

レーサーって「レースに勝つために作られた高性能バイク」というのが自分なりの定義です。

レーサーの特徴として、自分のイメージはこの2つ。

  • 高性能エンジン(市販車と違い、燃費や耐久性より性能重視)
  • メンテナンス・セッテイング変更しやすい車体

エンデューロレーサー、XCレーサー、モトクロッサーで多少この特徴のバランス(エンデューロレーサーは性能は落として耐久性を上げる、だったりモトクロッサーは性能上げて耐久性を犠牲、だったり)は違いますが、最終的にレースに勝つために作られているのがレーサーです。

 

AJPは会社として、こういうスローガンを上げています。

ガンガン速く走るのではなく、オフロードライディングの楽しさを引き出す

 

なので、レースに勝つためのバイクではなく、ではなくファンライドなバイクを作っているメーカーというわけです。

「Ready To Race」というスローガンがあるKTMとは、同じオフロードバイクを作るメーカーながらも、スローガンが全く違います。

レースに勝てる性能ではなく、扱いやすく、バイクを楽しみやすい特性に仕上がっています。

なので、レーサー並にレースで戦えるバイクではありません。 

「ちょうどいい感じ」が購入の決め手

 このスローガンの通り、AJPはレーサーというよりは「トレール」のカテゴリーの延長線上でオフロード割合を高めて、最大限ファンライドを楽しむことができるバイクを作っています。

 

また、シートも柔らかく、長距離のライディングもトレールバイク並にはこなす事ができます。

 

トレールタイヤを履いて、福岡の林道を走りに往復200Kmを自走したこともありますがそんなに大変ではありませんでした。

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福岡の林道

ただ、オフロード性能をあげるため、タンク容量はエンデューロレーサー並に少なく、またシート下という関係上、公称7Lタンクですが、実際に使えるのは6.5Lぐらいしかありません。

燃費もいいわけではないので、20Km/Lほど。なので航続距離は120キロぐらいです。

またハイオク指定なので、ハイオクスタンドが無い山中でガソリンが切れたら大変です。

というわけで、トレールほどだらっと走るツーリングには向いてません。

 

レーサーじゃないけど、トレールでもない、そんな 中途半端なバイクです。

自分の場合、エンデューロレースに出たいけど、別にポイントを賭けてバチバチ!なことがやりたかったわけでもなく、エンデューロを楽しむ、のが目的でした。

ツーリングも林道ツーリングかオフロードコースまでの自走程度にしか使う予定がありませんでした。

そのため、自分の使用目的と、手頃な値段で、かつナンバーも付いて、試乗しても乗りやすくて、

AJP PR5が本当に「ちょうどいい」モデルだったのです。

 

パーツもすぐに来る

 外車、それもマイナーなメーカーだと壊れたときの部品調達が心配ですよね。

特に私のようなオフロードバイク初心者は、すぐコケて何かしら壊すので、パーツがすぐに手に入らないと困ることが多いです。

 

AJPは、国内にパーツをしっかり在庫しているので、割とすぐにパーツが手に入ります。

先日、ヒルクライムでまくれて崖落ち、打ちどころが悪かったのか、

シフトシャフト(ペダルじゃないよシャフトだよ)を折りましたが

 

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シフトシャフトぽっきーん☆


2週間ちょっとで直りました。

 

よっぽど変なパーツ(フレームとか)が壊れたりしなければ、

パーツは国産バイクと変わらない納期で来ると思います。

 

AJP Japanさん、いつもありがとうございます。

 

マイナーメーカー、駄目なところも

やっぱり小さいメーカーなので、駄目なところもあります。

国内在庫を持っていないパーツだと、

ポルトガルから来ることになるのですが、ポルトガルが送ってくれなかったり…とか。

 

特に初期不良は色々でることがあるので、

AJPディーラーが遠い場合、トランポを持っていないとちょっと大変かもしれません。

私の場合、メーター不良があったりしました。

 

ですが、トランポがなくてナンバーが必要、レースで勝ちたいのではなくファンライドを最大限楽しみたい!という方には最大限おすすめできるバイクだと思います。